コラムColumn
乳がん検診はなぜ大切なの?年齢に関係なく知ってほしいこと
こんにちは。ひろブレストクリニック院長の奥 浩世です。
今回は、皆さんに「乳がん検診」の大切さについて、お話ししたいと思います。
「若いから大丈夫」「年を取ったら進行が遅いから大丈夫」。 乳がんについて、
このようなお話を耳にすることがあります。これは本当なのでしょうか?
1. 若いから大丈夫、ではありません。
「がんは、高齢の人がかかる病気」と思っていませんか?
一般的に「がん」は高齢になるほど発症する確率が高くなります。けれど、全ての「がん」が高齢者に多いわけではありません。
日本人の乳がんは、40代後半から50代前半、そして60代後半の二つの年代に多く見つかっています。
しかし、20代や30代の若い世代でも、乳がんにかかる方は少なくありません。
乳がんには、その性質によって分けられるサブタイプという分類があるのですが、
若い方の乳がんには比較的進行が早いサブタイプも多いため、症状がないうちからの早期発見がとても大切です。
2. 年を取ったら大丈夫、ではありません。
「高齢になると、がんの進行が遅いから大丈夫」という話を聞いたことはありませんか?
確かに、一般的に高齢の方のがんは、若い方に比べて進行が遅い場合もあります。
しかし、乳がんには、先ほどもお伝えしたサブタイプという分類があり、これは年齢には関係ありません。
ですので、年齢を重ねても、定期的な検診とセルフチェックを続けることが大切です。
年齢に関係なく、ご自身の体を守るために乳がんは、発症する年齢にピークはあるものの、
どの年代の方でもかかる可能性のある病気です。
もし乳がんが見つかったとしても、適切な治療法はあります。しかし、早く発見されるほど、
治療法の選択肢は広がり、より良い効果が期待できることが多くなります。
乳がん検診は、乳がんの発症そのものを抑えることはできません。
しかし、もし発症してしまった場合でも、早く見つけることで、皆さんの未来を守ることにつながります。
当院では、皆さんが安心して検診を受けられるよう、またもしものときでも、全力でサポートしたいと思っています。
検診に関してご不安なことがあれば、いつでもお気軽にご相談くださいね。
皆さまにお会いできるのを、お待ちしています。